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【秋を惜しむ】健康づくりに「驚異のきくち体操」・秋に詠う詩吟(夜墨水を下る)

 

昨日は終日雨が降り、まるで冬のような肌寒さ。

 

ここ何日やっと訪れた、爽やかな秋の気配にホット一息ついたのもつかの間、もう冬?と厚手の服を取り出して着た。

 

でも今日は朝からお日様が出て気持ちの良い天気。

 

また近くの公園に行って落ち葉を踏みながら詩吟を歌おう、と気持ちが上向いた。

 

詩吟公園

 

私が勝手に「詩吟公園」と名付けた公園は、いつも人気がなく歌声も周囲を走る車の喧騒に消される。

だから思うように声を出して歌う。

 

何の変哲もない小さな公園だけど、今頃は植え込みに赤い曼殊沙華がわずかに顔を出しているのが可愛らしい。

 

 

ところで私にとって今、最も気になることは体、足腰のことです。

 

整形に通いながら、自分でストレッチをして半年以上経った今、右足と腰の痛みはかなりとれたが、今度は左の股関節あたりに痛みが走るようになった。

特に朝起きた時、痛みで思うように歩けない。

 

これは一体どういうことだろう?

 

整形の理学療法士さんに聞いてみると、「右足をかばっているうちに、左側に負担がかかってきたんですね」

「やはり腰からきてるんですね」

 

相談してもこうした一定の答えしか返ってきません。

 

そんな時、本を整理していて見つけたのが「きくち体操」の本。

数年前に購入してからのが3冊ありました。

 

 

①はじめての「きくち体操」(講談社+α新書)

②きくち体操「意識」と「動き」で若く、美しく!」(株式会社ハルメク)

③おしりが上がる驚異のきくち体操(ダイヤモンド社

 

著者:「きくち体操」創始者・菊池和子

日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。

川崎を本部とし、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。

心と体、脳との繋がりに着目した〝命の体操〟は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で公演多数。

 

きくち体操は、テレビでも何度か取り上げられたので、実際の体操の風景を見たことがありますが、初心者は時々「いたーい!!」と声を上げていました。

 

 

きくち体操とは?

自分の体の仕組みを理解したうえで、脳を使ってその部分に意識を集中し、よくしたいと思いをかけて動かす。

 

【簡単に言うと、足の指先から手の指先も含め、体のすべてを動かしてやる体操。その時、一つ一つの動作を脳で意識しながら行うことが重要、となります。

そうすることで日頃動かすことのなかった体が蘇り、筋肉を育て骨を強くし、脳をも活性化するというものです】

 

実際にやってみると、たった一つのポーズ、例えば「まっすぐに立つポーズ」をするだけでも結構きついです。

知らないうちに、体に歪みが出ていたり、筋肉が弱っていたりしているからでしょうか。

 

私は③の「おしりが上がる驚異のきくち体操」を中心としてやっていこうと思います。

以前、見てもらった理学療法士さんが「常におしりを柔らかく固まらないように保つようにしてください」と言っていたのを覚えています。

 

そして、きくち先生も「おしりとお腹」こそ体の要、ここに正しく筋肉をつけることで、体全体のバランスが保たれる、③にきくち体操の真髄がほぼ盛り込まれている、とおっしゃっています。

 

整形の温存療法を今までどおり続けながら、自分の体がどこまで変わるか真剣にやってみようと思います。

そんなわけでこの秋から「きくち体操」スタートします。

     

     ◇

 

話は変わりますが、先日、詩吟の友達Bさんと会って食事しました。

そのあと、駅の近くにできた「コメダ珈琲」で、優等生的にまろやかなコーヒーを味わいながらお喋り。

話題は、私の体のことや、彼女の近況など、思いついたことを取りとめもなく話したあと、やはり詩吟の話になります。

 

今年も、市の文化祭で詩吟の大会が行われるのですが、Bさんは不参加にしたといいます。

思えば去年の10月、入会して間もない私たちは、先輩たちに交じって舞台に立ち覚えたての「清明」という詩吟を歌ったのでした。

 

あの時にBさんとずっと行動を共にしてから、自然とその後も親しくなっていきました。

 

彼女は今、服部南郭(はっとりなんかく)の「夜墨水を下る」を(2024年1月)の昇段試験に向けて練習中だといます。

これは私の好きな歌です。

 

「教室の授業であなたが歌っていたのを聞いて、良い歌だな、と思ったのよ」とBさん。

「あれはいい歌よ。最初の聞かせどころは、江月(こうげつ)浮かぶーーーていうところね」私は意気込んでワンフレーズ歌いました。

 

するとBさん「それでね、これ持ってきたのよ。ポイントを聞こうと思って」

 

彼女はそういうと、夜墨水を下る」の漢詩をテーブルの上に置きました。

(おー、Bさんやる気あるんだ!)私は嬉しくなりました。

 

そのあと、二人で「夜墨水を下る」の歌詞を見ながら歌いました。

 

周囲が気になるので小さめの声で、でも、みんなガヤガヤしているしドサクサに紛れてあとは野となれ山となれ。

 

帰りに彼女は、いつか私が何気なくあげたプレゼントのお返しにと、可愛い小物 (小銭入れと、バラの花の小ケース)をくれました。

 

小銭入れも嬉しいけど、バラの花のついたケースとても気に入って痛み止めの薬入れにしています。

 

 

では、今回は短い秋を惜しんで歌う歌『夜墨水を下る』をご紹介して終わりにします。

これは詩が美しく、詩吟の中でも人気のある歌です。

 

※出来ればヘッドホンで聞いていただきますと、より音声的な効果が伝わってきます。

 

◆夜墨水を下る(服部南郭作)

吟詠 早淵良宗

 

【原文】

金竜山畔 江月浮かぶ 江揺ぎ月湧いて金竜流

(きんりゅうさんぱん こうげつうかぶ こうゆらぎつきわいて きんりゅうながる)

 

扁舟住まらず 天水の如し 両岸の秋風 二州を下る

(へんしゅうとどまらず てんみずのごとし りょうがんのしゅうふう にしゅうをくだる)

 

【通釈】

浅草寺の近くにある金龍山のほとり、隅田川の水面に明るい月の影が浮かんでいる。江水の揺らぐにつれ、月の光が波の中から湧き出てきて、さながら金の竜が走ってゆくようである。

小舟も軽やかに走り、夜空は水のように清く済み、右の岸も左の岸もいずれも秋の気が溢れているが、その武州総州の二州の境を下ってゆく。

 


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では短い秋を惜しみつつブログ終了します。

季節の変わり目、お体に気を付けてくださいね。