私の住む地域では桜が散って、目に鮮やかな緑の季節となりました。
1月末から通いだした整形外科でのリハビリは、早2か月半が過ぎ、
近くの桜並木はピンクから緑のトンネルに様変わり。
振り返ってみれば、年明けからからいろいろあった令和6年の幕開けですが、
早くも三分の一近く過ぎたことになります。
焦っても仕方ないけれど、私のリハビリ期間はあと2か月と少し。
体の不具合や積雪で休んだ以外は週一で通い、担当のアリサさんについて、一歩でも二歩でも前へ進むようにと励んでいる日々です。
先日リハビリ科の医師の診察を受けた時、若いけれど落ち着いた感じの先生は言いました。
「これまでのお話を伺うと順調なようですね。この調子で続けて下さい。手術をせずに治る人もいますから」
この言葉は今の私にとって非常に力強いものです。
変形性股関節症が治る、治らないは数値で表せるものではないけれど、
先生のお話では、自分がこの辺で良いかなと体感する時が一つの目安になるようです。
リハビリルームには予約時間少し前に行って待っていますが、担当のアリサさんはなかなか現れない・・・でもそんな時、名いっぱいの速度で歩きながら入ってくる白衣の女性がいます。
「こんにちは。お待たせしました」
アリサさんの言葉に私は立ち上がります。
アリサさんは、入院患者のリハビリも受け持っているのでいつも忙しそうです。
その日はストレッチの合間に彼女が看ている患者さんのことを聞いてみました。
「変形性股関節症の患者さん、手術してからどのぐらいで退院しますか?」
「2週間です。でも手術して少しするともう歩いていますよ。痛みはあるみたいだけど」
そうか、手術して2週間で退院か・・・。
私の場合、リハビリ期間は5カ月(基本)。
それに比べると速いな、と思ったが、退院してから3カ月くらいは
リハビリを受けるのだという話。
じゃあ時間的には、今の私とさほど変わらないことになる。
そこでアリサさんと、手術と保存療法はどっちがいいんだろう?
という話になった。
個々人の状況によって異なるので結論は出ませんが。
でも、今の私は手術しようという気にはなれない。
先日あった友人のA子は「手術して楽になったという人の話きくわよ」と手術を肯定するような口ぶりだった。
もしかすると、そのほうが手っ取り早いかもしれない。でも、私には抵抗感がある。
また詩吟友達のB子は、「知っている人が手術して成功したと言ってるけど、歩き方ががに股になっていたわ。できれば手術はしない方がいいと思うわ」と言った。
ちなみに彼女は保存療法で2年近くかけて普通に生活ができるまでになった。
選択はその人によって分かれると思うが、私はもう少しリハビリでどこまで矯正できるかやってみたいと思う。
そのためには、リハビリ以外の生活習慣も改めて見直していこう、そう思っていた時でした。
家の本棚に《ジョコビッチの生まれ変わる食事》という本を見つけました。
私が知っているのは、テニスでは大阪ナオミ、錦織選手などで、ジョコビッチ選手のことは名前と顔ぐらいしか知りませんでした。
4歳の時テニスと運命的な出会いを果たし、12歳でドイツにあるニキ・ビリッチアカデミーに留学。
その後、幼いころ志したテニスの道にまい進するが、幾度も挫折を味わいながら、艱難辛苦の果てに遂に世界王者につく。
この本を読み進めていくと余りにも多くのことが詰め込まれており、詳細は省きますが、食生活から始まって、一日の過ごし方、睡眠、心身のバランスを整えることなどで自分の志した人生を勝ち取るまでのことが物語を読むように綴られています。
この中で、今の私が取り入れてみようと思ったのは、食生活や生活習慣のほかにフォームローラーでした。
ジョコビッチ選手は仕事柄マッサージを欠かさず受けているようですが、このフォームローラーは自分で好きな時いつでもでき体の筋膜を整えてくれる、と紹介しています。
さっそくスポーツ店へ見に行くと、3000円から6000円、10000円以上とありますが、
アリサさんの話では、500円で100均に売っていて高いものとそう変わらないのではといいます。
ちなみに、後で気付いたのですが、リハビリ室にもこのフォームローラーが置いてありました。値段はまだ聞いていないけど。
そこで100均で買った(税込み550円)のが画像にあるグレーのフォームローラーです。
いろんな部位に当ててやってみたところ、中々いい感じです!
春先に憂鬱だった胃弱、動悸、不眠などがまだ解決したわけではないけれど、
戸外に出て新緑の中を行くと、知らずしらず心と体が癒されるのを感じるこの頃です。
もしも足が治ったら、去年は叶わなかったバラ園に行きたい、それから海に行って潮の匂いをかぎたい。
あれもしょう、これもしたいと一人ときめいている私です。