先日の大雪から一転、ここ何日、暖かな日が続きます。
そうなると私の悪い癖で、じっとしていられない気分になります。
このところ足腰のことや冬の寒さもあって、出かけるのは主に、日々の食材の買い出しや病院通いです。
楽しみにしていた詩吟友達との食事は彼女の身内に不幸があって、会うのは先伸ばしになっています。
また時々リフレッシュのために行くスパもつい最近行ったばかりだし。
「何か楽しいこと見つけなくちゃ・・・」
3回目のリハビリも順調に終えて帰ってきた日、そんなことを思いながらテレビを見ていると、『ビヨンド・ユートピア脱北』という映画の情報が目に入りました。
内容は北朝鮮からの脱北に関しての話で、「楽園」と信じた場所(北朝鮮)を離れ、子供2人と80代の老婆を含む5人の家族が紆余曲折を経て(韓国)に辿りつき、自由を手にするまでの奇跡のドキュメンタリーとあります。
以前、私はある脱北者の手記を読んで地上の楽園の真の姿に驚愕した覚えがあります。
あれから、どれだけの年月が経ったことか?
日本にとっての拉致問題も、北朝鮮の人々の生活も良い方に向かうどころか、ますます悪化し他国との関係も危険度が加速しつつあるように思います。
映画は数々あれど、こんな映画はめったに見られません。
地元でやっていれば迷わず観に行きますが、残念ながらやっていない。
この時点で近いところでは、池袋と銀座があとわずかの日程で上映中。
なんとか行こう、いや、今の私には無理・・・・・・
自分の中で逡巡した結果、私が行ったのは豆満江ならぬ、家から自転車で10数分も行けば着く対岸の向こうでした。
悲しいかな、今の私の身体状況では遠出は難しい。
今回の映画は、またの機会をみてということにしよう。
それに、この陽気であそこも少しは春めいているかもしれない。
そんな風に気持ちを切りかえて向かったのでした。
すると対岸に渡って少し行った桜並木に、ほんのちょっぴりピンクの桜が花開いています!
菜の花もうっすら黄色に色づいています。
そして園内に入ると古民家が。
数年前、これを初めて目にした時「桃源郷」を思い浮かべました。
次に梅林の方へ下りていきます。
こうして梅林を歩いていると、不思議なことに足の痛みをあまり感じません。
自然にはやはり大いなる力があるのでしょうか?
清々しい気持ちで園内を出ました。
早春の日を浴びる川面をいっとき眺めてから帰路につきました。
人の世の幸も不幸も知らぬ気に、川は流れ季節は移ろうのだな・・・と思いながら。