こんにちは、杏花です。
ご無沙汰しています。
相変わらずの暑さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は足腰のほかに手の怪我もあって、ブログはしばらくお休みしていましたが何とかやっています。
でも、少し無理をするとまた痛みが出たりするので、外出はできるだけ控えています。
それでも何かしら楽しみを見つけずにはいられない質なので、読みたかった本をじっくり読んだり、以前コレクトしていた音楽を改めて聞いたりして過ごしています。
今回からは、ブログの最後に私の好きな音楽や本の紹介もしていきたいと思います。
ところで負傷し、がっちりと型にはめられ身動きできなかった私の左手ですが、今はギブスが取れ包帯なしでお風呂に入ったり髪をシャンプーすることが出来るまでになりました。
今までは当たり前にやっていたことですが、両手が使えるということは本当に素晴らしいことですね!
改めてその有難さに感じ入っています。
そして肝心の足腰ですが、自分では幾分かは良い方向に向かっているのではと思います。
平均して週に2回、電気と超音波の治療を受けに整形へ通い、毎日2種類の薬を飲み、自宅でストレッチをする。
こうした地味な治療方法でどこまでよくなるのか?
せっかちな私はある日、理学療法士のSさんという女性に訊ねました。
「私の足腰、こうして通っていれば治るでしょうか?」
私のストレートな質問に、彼女はちょっと沈黙してから答えました。
「治るっていうのがどの程度を言うのか・・・、でも、言えることは今より痛みを感じる時間は少なくなるとは思います」
この方は初日に、私の足腰の状況と治療についていろいろ話し合った方です。
その際、手術をしないで温存療法を希望するといった私にSさんは言いました。
「変形性股関節症は、いったん良くなってもまた繰り返すかもしれないけど・・・」
そんな彼女が私の質問に戸惑いながら出した答えに、私は勝手に希望を見出していました。
「じゃあ、痛みが軽減されるんですね!」
「そうですね」
「そうですか・・・良かったです」
痛みが今より軽くなる、私はそれだけでも十分だと思いました。
と同時に、自分の強引な話の持っていき方を少し反省していました。
私だってわかっているんです。
自分の足腰の不具合が、そう簡単には治らないことを。
この前の診察時に、鼠径部の痛みを先生に訴えたところ、先生は少し沈黙したあと言ったのです。
「今は、少し様子見ですからね・・・。リハビリと投薬を続けてください」と。
それはそうですよね。右から左に直せるものなら誰も苦労しませんよね。
他の整形では、まずは「手術を」と、勧められているのですから。
それをわかっていながら確認したい。私の悪い性格です・・・。
ところで、ここの整形では、決まった担当者というのはなく、皆が連携して患者を診るというやり方です。
でも、私は最初についてくれたSさんをなんとなく頼りにしていました。
でも、お盆休みに入るころでした。長年通っているらしい患者さんとSさんの会話を小耳にはさんで、彼女がやめるらしいのを知りました。
本人に聞いてみると、「結婚する」というのです。
「えっ!?」と思いました。
「じゃあ私はどうするの?」
と、つい口から出てしまいました。
「置いていく」
彼女は悪戯っぽい目をむけたあと「大丈夫ですよ。ほかの人がちゃんと見てくれますから」と笑いながら言いました。
それはそうでしょうけど、結婚しちゃうの・・・。
そういえば、Sさんはちょうどお年頃です。
私は彼女のマスク姿からでも見て取れる、つるっとした若い肌を見つめました。
そんなわけでクールだけど、ちょっぴり軽口をたたけるSさんの姿は、お盆明けにはみられなくなりました。
少し寂しくなるけど、私は今までと変わらず通っています。
通い始めてから約2カ月、痛みは最初のころよりは軽減され動きもスムーズになった感じです。
きっといい方向に進んでいるんだわ・・・。なんでもいいように考える私は猛暑の中、整形へと自転車を走らせています。
そして帰り道は、図書館に寄ったり、八百屋さんでトマトやナスを買ったり、更に家の近くの公園で詩吟をうたったりして帰宅。
戸外での活動量をわずかでも増やすようにしています。
こんな変哲のない日々ですが身体がもう少し自由になるまでは辛抱!と言い聞かせながら。
では最後に、この夏の暑さを少しでも涼やかにしてくれる1曲、私のミニコレクションから『宗次郎』のオカリナで『コンドルは飛んでいく』をご紹介してお別れします。
◆コンドルは飛んでいく
1913年、ペルーの作曲家(民族音楽研究家)ダニエル・アロミア=ロブレスが自身で採譜した伝承曲のメロディーをモチーフにして書いた。サルスエラ(オぺラの一種)の序曲として発表された。
1985年、『グローリー・幸福』でレコードデビュー。
NHK特集「大黄河」のサウンドトラックを担当し脚光を浴びる。
宗次郎の透明感あふれるオカリナの音色、いつ聞いても心洗われます!
※ここに載せることはできませんが、「東京シテイ・フィルハーモニー管弦楽団」をバックにした公演も素晴らしくお勧めです。