ブログ百科ララ♫

幸せな人生を送るために書くブログ集

詩吟をやって心身共に清々しく生きる!

お題「やって良かった習い事を教えて」

 

こんにちは!

ブログ百科ララの杏花です。

 

今回は「はてなブログのお題」から上記を選びました。

 

これまでに習い事はいくつかやってきましたが、今やっているのは詩吟です。

 

去年の秋、市の公報を見て「やってみようかな」と応募したことが始まりでした。以前、知人の男性から詩吟をやっているという話を聞いて、詩吟、いいな・・・と思ったのですがそのままになっていました。

 

でもどこか潜在意識の中にあったのかもしれません。詩吟とは凛々しく美しいものというイメージ、そしていつかやってみたいという思いが。

 

詩吟教室に入会してみると、そこは全国的に多くの支部を持つ歴史ある学院の傘下となる教室でした。

 

老若男女、10名ほどの生徒が毎週土曜日、2時間の講義を受けに集います。そして私が入ってまもなく、市の音楽ホールで詩吟の大会が催されました。

 

そこで新米の私も駆り出され、当日は先輩たちと舞台に立って合吟するはめに。

歌詞もやっと覚えたばかりで戸惑いもあったけれど、楽しかったですね。

音楽は関心のある分野で、歌うことも好きだったので詩吟にも抵抗なく入っていけました。

出典:photoAC

ステージ衣装は着物のイメージがありますが、グループによってそれぞれ自由で、私のグループはオーソドックスに白のブラウスと黒のスカートを組み合わせたものでした。

中には写真のようにブラウスとジーンズの組み合わせで、ちょっと目を引く出演者もいました。

 

一般的にはあまり馴染みのない詩吟ですが、ここで詩吟とはどういったものか、少し触れてみます。

 

詩吟とは?

主として漢詩に節をつけて歌うこと。

 

詩吟の歴史

詩吟の始まりは江戸時代後期、私塾や藩校で漢学の勉強や精神修養のため、漢詩素読(朗読)に素朴な節をつけて吟じられるようになった。

 

伴奏

もとは無伴奏だったがその後、尺八、琴などの伴奏となり、現在はコンダクターという電子邦楽器が使われる。また、Youtubeなどでは様々に趣向を凝らしたBGM伴奏で歌う人が多くみられる。

 

詩吟の種類

現代では漢詩のほかに和歌、俳句、新体詩(欧州スタイルの新形式)などがある。

 

参考文献

「幕末の志士も愛した詩吟とは?奥深い歴史と世界を徹底解説」

小林聖著

 

詩吟歴はまだ浅い私ですが、これまでに感じたことがいくつかあります。

詩吟は『正しい発声、詩の十分な解釈、正確な音程など』基本がとにかく大事ということです。

 

吟じ方に深みがある、魅力的だなと思う人は、そこがしっかり出来ているように思います。

 

私が今のところ最も影響を受けた人は、北九州を本拠地に、国内および海外にも進出する、鶴州流(かくしゅうりゅう)の跡目で舞もやる、まだ30代の若き吟剣詩舞家・早淵良宗(はやぶち・よしむね)という方です。

 

初めての独吟に選んで歌った石川丈山作「富士山」では、この方(早淵さん)の歌い方を何度も聞いてお手本にしました。

天性の気品ある美声に、幼いころからの鍛錬が加わったのでしょうか、何を吟じても心を打たれずにはいられない素晴らしい吟です。

 


www.youtube.com

 

出典:photoAC

《本文》

富士山 石川丈山

仙客来遊雲外嶺

神龍棲老洞中淵

雪如がん素煙如柄

白扇倒懸東海天

(がん素のがんは、糸へんに丸)

 

《読み方》

仙客(せんかく)来たり遊ぶ雲外(うんがい)の嶺(いただき)

神龍〈しんりゅう)棲(す)み老(お)ゆ洞中の淵(ふち)

雪はがん素の如く煙は柄(え)の如し

白扇(はくせん)倒(さかしま)に懸(かか)る東海の天

 

《通釈》

雲の上に高くそびえる富士山のいただきには仙人が来て遊ぶといわれ、また洞中の深い淵には神龍が昔から棲んでいるともいわれている。

頂に積もる雪は扇の白絹の如く、その雄姿はさながら白扇をさかさまにして東海の天にかけたようである。

 

そんなわけで詩吟を習い始めて数カ月、すっかりその魅力にはまった私です。そして途中で気が付いたのは、私が過去に趣味で学んだ「朗読」と「書道」、そこで学んだ詩歌、詩人、書家、そしてそれにまつわる歴史などを、詩吟でも再び触れることになったのです。

 

中国の詩人では李白杜甫、日本では頼山陽菅原道真などの詩を歌いながら、忘れかけていた歴史、歴史上の人物の人生や心情などを改めて味わっています。

 

そんな詩吟を、もっと早くやればよかったと思いますが、詩吟は幸い生涯できる習い事です。

 

いつか教室に90歳だという男性がひょっこり現れ、一曲吟じておられましたが、瞳は青年のように輝いて声もしっかりと張り、年齢は感じませんでした。

 

 

詩吟は取りつきにくい感じがあるかもしれませんが、やってみると大変味わい深いものがあります。

 

また好きな時に一人でも歌える、声を出すことで気持ちがスカッとする、最近お腹まわりが引き締まってきた気もするしで、詩吟をやってよかったな、と思うこの頃です。

 

ここしばらく足腰の不具合で、野球でいう「故障者リスト」に入っている私ですが、詩吟でかなり気持ちが慰められています。

これからも詩吟との出会いを大切にしていきたいと思います。

 

そんなわけで今回は、「やってよかったと思う習い事」でした。

 

皆さんも良かったら早淵良宗さんの詩吟「富士山」短歌では「東風吹かば」などYoutubeで聞いてみてくださいね!

 

かなり詩吟のイメージが変わるかもしれませんよ。

 

また詩吟に関しては私のブログNo2に詳しい記事がありますので、そちらもよかったら見ていただければと思います。

kyoukanomura.hatenablog.com