今日、近くにある総合病院の門をくぐりました。
去年、2か所の整形外科を経てから、1年足らずで3件目になる。
年末まで通った所は、投薬と電気治療の温存療法のみでどこまでよくなるか疑問だったし、近頃では寒さのせいか痛みが強くなってきた。
秋には紅葉を見に六義園まで行くことができたのに、今は外を数分歩くだけで右足全体に鋭い痛みが走る。
買い物やその他は、自転車があれば大体の用事は足せるが、自分の足で何とか歩けるようになりたい。
やっぱり理学療法士と対で、トレーニングするリハビリをもう一度やってみようか。
そう思ってやってきた総合病院は、予想どおり混んでいた。
ここは2、3時間位待つのは当たり前で、(特に整形)今まで避けてきたけれど、本を一冊「ブロンテ姉妹とその世界」という古めかしい書物を持参して順番を待った。
最初は「原田マハ」のものをと思ったが、この方のものは『楽園のカンバス』は面白く読んだが、「お日柄もよろしく」などはダメだった。
同じ人が書いたとは思えない都合の良い内容だった。
でも、人気度は「お日柄もーーー」がナンバーワンらしい・・・??
ある時期から小説はほとんど買わないし、読まなくなった。
読めばそれなりの面白さはあるかもしれないが、期待して読み始めても途中で止めてしまったりする。
今は本棚にあるのは、昔読んだ海外文学や詩集、捨て難いものばかりが残った。
私にとっては、青春時代に読んだエミリー・ブロンテの「嵐が丘」やシャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」、そしてドストエフスキーなどの濃厚な小説が忘れがたく、長い時がたった今ページを開いても新鮮だ。
イングランドはヨークシャ地方の牧師館で育ったブロンテ姉妹が、どのようにして文学に目覚めていったのか、などページをめくりながら読んでいるうち、いつの間にか自分の番号が掲示板に点いていた。
診察室をノックして入ると、若い男性の医師だった。
軽い問診の後、予め撮ったレントゲン写真を見ながら彼は言った。
「股関節の変形がありますから、手術するのがいいでしょうね」
やっぱり・・・私は予想していた診断に小さく頷いた。
「でも、2、3か月リハビリしてみますか?」
えっ?私は先生の言葉に顔を上げた。
「はいそうします。リハビリお願いします」
それは私の望むところだった。
「まあ、4月くらいまでやってみて良くならないようだったら、手術ということにしますか」
「はい、そうですね」
私は素直な生徒のように答えた。
内心、手術なんてまっぴらごめんだった。
手術した方が早い、という考えもあるけれど、まだ何とか自然治癒できないか、という思いが捨てきれない。
若い医師は、1か月後にまた来られるかどうかを訊ねたあと、帰りにリハビリの予約を取っていってください、と言った。
2階のリハビリ室に寄って予約を取ったあと、受付で会計を済ませて病院を出た時は正午をまわっていた。
来院してから3時間は経っていたが、私は気持ちが軽かった。
とりあえず、ここまでは自分が予定していた通りだった。
広いリハビリ室は、お昼の休憩に入っており理学療法士の人達の姿がちらほらあっただけで、先のことはわからないけれど、とりあえずはこれで準備は済んだのだった。
来週の火曜日、午後3時から最初のリハビリがスタートする。
◇
病院を出た私は、自宅で軽く昼食をとったあと自転車で農業公園へと向かった。
ここは気持ちが軽い時、反対に心が重い時に何とか持ち上げようと向かう場所だった。
今日はこの川の水面のように気持ちが落ち着いている。
冬の日が輝き、夕暮にはまだ間がある。
やがて土手の側の公園に到着、自転車を降りて園内に入る。
菜の花の向こうに竹林と古民家
人気のない園内を梅林の方へ向かう。
(梅の花はまだかもしれないが)
ところがなんと、早くも梅の花が咲いていた!
白梅「月影」
紅いのは八重寒梅でしょうか?
モッコウバラ(出口)
足元に名の知れない可愛い花。
園内を出る。
短い日はそろそろ暮れようとして。
◇
昨日今日とかかってブログ書き終えました。
お昼頃から雨になり、昨日と打って変わって寒い一日です。
あたたかい春が待ち遠しいです。