ブログ百科ララ♫

幸せな人生を送るために書くブログ集

【迷走台風の中に思うこと】

 

フォトAC

相変わらずの炎天下。

その中で、百日紅サルスベリ)の鮮やかなピンクが印象的です。

 

 

私の地域では台風7号があっさりと去った後、現在は10号の到来なるか?

という状況です。

 

まず、鹿児島に上陸した台風10号は、その地域周辺、および10号の影響を

受けて離れた地域でも雨風、浸水、氾濫などの被害を及ぼしているようです。

 

今回のは、2019年以来の大型台風という触れ込み。

激しい風雨に見舞われる生々しい現場の情景をテレビで目にしながら

こちらにもくるのだろうか?と不安な思いで生活しています。

 

2019年の時は、夜に緊急避難情報が出て、近くの小学校へ避難したことを思いだします。

 

幸い心配された川は氾濫せず、町内会から配られたお弁当を食べたり

硬い教室の床にしばらくみんなで雑魚寝したあと、夜中に家へ帰ってきました。

 

では今回はどうなるのだろう?

今までは地震からも、台風からも幸い免れてやってきたけれど

今後も大丈夫という保証はどこにもありません。

 

このブログを書いている今も、突然ザーッと激しく降る雨の音が耳に響きます。

 

 

本格的な猛暑が始まって約2か月、度々のゲリラ雷雨もあって

楽しみにしていた詩吟友達との約束は残暑見舞いを出して

10月に延期、そして長い友人のA子との「外でビールでも飲みましょう!」

との約束も同じく先延ばしするつもり。

 

以前なら無理をしてでも出かけて行ったのが、危険なこの夏のせいなのか

それとも私の心身の変調なのか?

 

この春に友人たちと会った時、微かに感じた倦怠感・・・

あれは何だったのか。

 

今までは時間を忘れて夢中で喋ったり、別れ難かったのが

どこか冷静になっている自分がいた。

 

足の不具合で制限された生活をしばらく余儀なくされて

社交というものから遠ざかっていたからだろうか?

 

長い友人のA子と春に会った時のこと、彼女は会話の合間にふっと言った。

 

「私って、孤独なのよ・・・」

「あら、そう?そうかしら・・・」

 

私はあっさりと返した。

私より物事を割り切り、現実的な彼女らしくない言葉に思えたのだった。

 

彼女は20代の前半に結婚し、以降、専業主婦で二人の子供を育て上げてきた。

後に夫の身勝手な行為の数々が明るみに出て離婚はしたが、私の見るところでは

とても堅実でバランスの取れた女性に思えた。

 

一方の私は、結婚も子供を持つことも頭になく、若い時は非現実的でさすらうばかりの人生だった。

一人暮らしの孤独は常に付きまとっていたし、誰かと付き合っても満たされず寂しいままだった。

 

だから、孤独は私の専売特許だった。

 

でも、それは私の独りよがりだったかもしれない。

 

表向きは、にこやかで元気そうに見えても、人はうわべだけではわからない。

もっと親身になってA子の言葉を受け止めてあげればよかった。

 

どんなに親しい友人だって、もう二度と会えないともかぎらない

「一期一会」の気持ちで接するべきだった。

今ごろになって思う。

 

 

 

この猛暑と不穏な天候もあって、このところ私は何冊かの本を読みました。

 

これは良かった、と人に紹介したくなるほどのものはなかったけれど

再び読んで懐かしかったものは「初恋」ツルゲーネフ

 

 

◆侯爵家の年上の令嬢、ジナイーダを想う16歳の主人公ウラジミール。

多感な彼の悩ましい恋心と追憶とを残酷な結末と共に詩的に描かれた作品。

再び胸を打たれました。

 

 

 

もう一冊は、「朗読者」ベルンハルト・シュリンク

 

 

◆これは世界中を感動させたベストセラーとあり、映画化されています。

 

根本にはホロコーストの問題があり、読んでいる間、重苦しいものが

付きまとっていました。

 

15歳の少年とかなり年上の女性の出会いと交わりが、思いもかけない

衝撃的な結末へと転回してゆきます。

 

 

以上は両方とも新潮文庫ですが、2024年新潮文庫として新しい表紙に

生まれ変わって、本屋さんに並んでいますね。

(ちなみに上記の本は、近くのブックオフにて購入)

 

本を選ぶときは、つい古典の方へ目が行ってしまいますが

これからは、現在のものも少しずつ読んでみようと思っています。

 

 

記事を一気に書き上げることが出来ない私は、昨日に引き続きこれを書いています。

 

今日は朝から雨。

そして、九州のみならず全国各地でも大雨とのこと。

これからどうなっていくのか?

 

台風の被害が出来るだけ大きくならないことを願っています。